ファイル交換は半減、では動画交換はどうなる?

ITmediaニュース:音楽ファイル交換が半減、RIAA訴訟が脅威に

Pew Internet and American Life Project調べ。

・ユーザー数は3500万から1800万に半減
2003年3月12-19日29%(3500万)
2003年4月29日-20日14%(1800万)
へと減少。対象者1358人。

Kazaaユーザー数は減少
2002年11月-2003年11月では
Grokster59%減、WinMX25%減、Kazaa15%減、BearShare9%減。

・若者、インターネット玄人がファイル共有を停止

複数の音楽サービスの登場と、RIAAの訴訟攻勢によってファイル共有アプリ利用者は確実に減りつつある、というスタンスの記事。

以前このBlogでも「yublog: ファイル共有のこれからに関する3つのシナリオ」として考察を行った。合法音楽配信サービスによる市場の創造と違法ファイル共有市場の破壊が予想以上に早くきている印象。

前回の考察の暗黙の前提条件としては「交換されているファイル=音楽ファイルが主」というものだった。ファイル共有ユーザーは、音楽ファイルだけではなく、動画ファイル等も共有しているはずだが、音楽ファイルを対象としたRIAAのキャンペーンはキャンペーンに反応している。「当然ながらRIAAがやるんだから、映画業界も黙っちゃいないだろう、こわー」ということで反応したのだろう。

ただその一方で、動画ファイルを共有するのに最適化されたファイル共有アプリケーションというものが出てきたらどうだろうか?何かこの市場に変化はおきるのだろうか?

合法的な動画配信サービスは、Movielinkなどで徐々に動きつつあるがここ1年で急激に発展した合法音楽配信サービスとは比較にならないほど遅れている現状がある。そしてファイル共有サービス上では多くの動画が共有されており、需要も強い。更にブロードバンド化の進展とともに共有、送信できるファイルサイズが拡大してきているはずだ。

動画配信の需給のミスマッチが、ファイル共有を生き残らせるのだろうか?