AOによる10のトレンド
Doerr, Draper, Breyer & Dyson on the Future :: AO
Sotto Voce: Interview with an Innovatorのエントリーでも取り上げられているカンファレンスである Churchill Clubの中で行われた著名VCのセッション。
それをAlwaysOnのTonyがまとめたもの。
結構面白い。「Oracleの買収攻勢に負け、PeopleSoftは持ちこたえられない」「火星で生命が見つかる」「ナノテクはミニミニバブル」とか。
10個あるうちの気になるものだけ。
1. Radical changes driven by technology in the economic structures of "intellectual property" based businesses in consumer media and entertainment. (Breyer)
「技術主導によるメディア、娯楽分野における知的財産権における経済構造の激変。」
これをやるべく色々模索したけど日本側はイマイチだな。お上とその周りにいる方々でちょこまかと決めていくより、そこらへんとちょくちょくやり取りしながら、やや距離をおいた事業者が大規模にどーんと事業として立ち上げないとこの業界は変われない。
日本でJobsのようなユニークなポジションを持って、ユニークなマーケティング戦略をもっている人も、事業体もイマイチいないしなぁ。個人的にはY!に期待しているんだが。
3. Real, growing revenues from personalized medicine. (Doerr)
「テーラーメイド治療が本格的な成長へ。」
テーラーメイド治療というか、個人に最適化された薬が調合されるっていうことかしら。個人のゲノムの解析から個人の特性にあった薬の調合をしまっすというのが主旨かと。日本や中国では漢方を個人の症状に合わせて微妙に調合して渡すような文化があるけど、欧米のアプローチは、個人の症状って奴をちゃんと西洋風に分析しましょうよ、ということになるか。
アジアあたりでは将来的には、この両方の組み合わせで良い治療ができるといいな。
4. Too much venture capital [still]. (Doerr)
「VCはまだ多すぎだ。」
なるほどねぇ。日本はVCの数は多いかもしれんが、信頼のおける人はまだまだ少ないよね。
5. The every-shrinking PC means lots of reasons to own lots of litte computers. (Draper)
「PCの縮小は、もっと小さいコンピューターを多く持つことを意味してる。」
これはユビキタスということかしらん。PCから、PDA、ケータイ、センサーと様々なノードがプロセッサとかメモリとか持つようになっているのは間違いない。でも今後問題になるのはその間を繋ぐ「線」とその「速度」、そして「形式」かと思うが。有線か無線か、有線の概して速度は速いが、無線ほど形状に関して柔軟性が無い、と組み合わせによって色々帯に短したすきに長し状態なのが大変だが。
6. Peer-to-peer technology comes back as the web's most fashionable application. (Draper)
「P2P技術は、ウェブの最もはやるアプリとして復活する。」
どんな奴よ!