日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件
キャノン、マブチモーター、任天堂、ヤマト運輸、トヨタ、シマノ等を分析し共通する特徴を洗い出すというアプローチ。
・わからないことはわける
−得意なことだけやる。選択と集中。
−二兎を追うもの一兎をも得ず。
・自分の頭で考えて考え抜く
・客観的に眺め不合理な点を見つけられること
・危機を持って企業のチャンスに転換すること
−バッドニュースファースト
・身の丈にあった成長を図り事業リスクを直視すること
−キャッシュフロー経営
・世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること
−目的が継続的社会貢献、手段が利益
分かっていてもできないだらけ。
ただ、隠れた人材価値―高業績を続ける組織の秘密や、 ビジョナリー・カンパニー 2 − 飛躍の法則、 ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則に共通して言えるのは、「価値観の共有」で、更にその価値観は「社会貢献」の要素が無くてはならないということが言える。
世界の人に対して、日本の優れた企業を説明するという目的があれば、読んでおいて損は無いと思う。Amazonでのカスタマーレビューもそういう批評が多い。