デジタルコンテンツ流通が発展するための5カ条

所属しております、日経デジタルコアデジタルコンテンツ流通部会の提言がまとまりましたので、ご報告がてら。

NIKKEI Digital Core


デジタルコンテンツ流通が発展するための5カ条

1.創造権の確立
だれもがクリエイターとして能力を発揮できるよう、情報を利用、加工、編集して、創(つく)り、発信できることを、基本的な人権として認識する。

2.流通構造の改革
流通よりも生産・制作へと資源配分の比重を移し、有能な才能が集まるよう、産業構造を改革する。

3.コンテンツの場の充実
若い人材や新技術を試す場、チャンス、チャンネル作りを促進する。

4.コンテンツの教育の強化
学校や博物館など多様な場で、こどもの創造力・表現力を向上させる取組を拡大する。

5.利用者主権の保障
通信の低廉化や著作権処理の簡略化などコンテンツの利用環境を整備する。

という5点です。
私は特に3、5に関する提言に関係して、P2P技術のコンテンツ配信における重要さ、ファイル共有という活動の非合法さを認めつつ、その普及には利便性と裏を支える技術的な優位性が存在したことを指摘し、「技術を殺すな」と主張しました。
利用者にとって、最も重要なのは、使い勝手であり、コンテンツの適正な価格にあると考えていたため、5の提言にあるように、そのインフラやインターフェイスに注目し、利便性の向上を図ること無しにコンテンツ流通の促進は図れないとも主張しました。

本日(24日)の日本経済新聞、「経済教室」で「コンテンツ政策の確立を」というタイトルで主査の中村さんが詳細を述べています。日経新聞を取られている方は是非ご覧頂ければ幸いです。

ご意見頂ければ幸いです。