Blog, SNS, Froogle?
B-log Cabin TP: Social Networking と Weblog が行き着くサービスを、考えて見る
南さんのBlogでSNSとBlogの組み合わせについての論考がされている。
B-log Cabin TP: Social Networking と Weblog が行き着くサービスを、考えて見る
南さんは次の三つの視点を持って論を進めている。私なりに簡単にまとめると次のようなものになる。
1. ライトな個人認証ビジネス
友達の友達という見た目の友達の増加は、本人確認を難しくしている。他人への成りすましが軽いかたちで、半分お遊びで行われる。SNSでは、友達の友達を簡単に辿れるという楽しさがある一方で、その友達が本当に友達なのかを判別するのは難しい。
Blog、SNSはPCから情報家電へと広がる。PSXではファームウェア更新する際にBlogやSNSサービスが入っていればその瞬間からサービスが利用できるようになる。
3.Weblog/SNS Affiliation based E-Commerce の広がり
SNSと各種ウェブサービスが結びつき、信頼のおける個人がアフィリエイトを通じてコマースを増幅させる。
BlogやSNSでどうやって金儲けをするのか、という一点において南さんの視点は参考になる。
私の考えは次のようなものだ。
1. ライトな個人認証ビジネス
次の視点を踏まえて、個人認証を考えなくてはならないだろう。
- 本人がどこまで個人情報を出すか?
- 利便性のためなら、どこまで個人情報を犠牲にできるのか?
- 出された個人情報はどの程度信頼がおけるものなのか?
- 成りすましによって得られる本人の利得はどんなものがあるのかを精査する必要がある。成りすましを防ぐにはそしてその利得を無くす方策を練る必要がある。
- 信頼が置けなくても良いのか?信頼が置けなくてはダメなのか?
- 信頼というのはどのように構築されるのか?
- 友達の証言(Testimony)にどこまで期待を寄せるのか?
- 参考程度か、それとも重要なのか?重要だとすればどのような視点で重要なのか?
- Yahoo!やeBayで行われている程度を期待するのか?
- 本人かどうかを確認するのではなく、出品者の履歴として信頼できるのかできないのか?
- 恐らく、偽造を行おうとすればできるのかもしれないが、数百点を「偽情報から」出品するコストは、一般的にネット詐欺師にとってはコストが合わないから、偽情報とは判断しない程度の信頼性を出品者の履歴からは判断できる。
- 本人かどうかを確認するのではなく、出品者の履歴として信頼できるのかできないのか?
NTT Com、「m2m-x」を使ったネット家電接続サービスを展示
NTTのm2m-xのように簡易な端末間接続プロトコルの登場によって、インターネット上のサービスはパソコンが消費する時代から様々な情報機器(情報家電、携帯電話等)が消費する時代へと移り変わる。
PSXはファームウェアの更新をユーザーの手間を最小限にして行うことができる。私はPSXユーザーだが、イーサネットに繋いで設定の画面を開き「更新」を行うだけで更新がされる。結果的にメディアへの書き込みが高速化したり、FastForwardの速度が上がったりする。頭では、「ああソフトウェアでそういうのは制御してるんだね」と分かってはいるものの、ファームウェアを更新するだけで快適な環境になるというのは新しい感覚だった。
(#脱線になるが、一言。PSXについていえば、有線LANと家電はまったく親和性が無いことだけは言っておきたい。多くの家電はACアダプターへのケーブルを確実に1つ持っている。このケーブルに加えてPSXではテレビを受信するためのケーブルが必要で2本の有線ケーブルにすでにつながった状態となっている。更に、テレビとPSXを繋ぐ必要がありこれで3本。これに加えて更にインターネットに繋ぐのに4本のケーブルが繋がる必要があるのだから驚く。通常の家電の4倍じゃないか!ノートパソコンでもACアダプターとイーサだけだぞ。)
しかしながら、実現はというとまだ先だろう。携帯電話を数万出して買う人は多いが、情報家電を数万出して買う人間はまだ多くない。更にその価格が「ネットワークに繋がります」という売り文句では多くの人は買うまい。携帯電話でのファームウェア更新はDoCoMoで行われ始めており(*)、ここからその操作感を覚えていくというシナリオの方が近そうだ。
その前に携帯電話でのBlogはもう始まっているし、SNSも近くはじまるだろうし、このネットワークアップデート機能を使った方がDoCoMoはすんなりSNSを始めることができるだろう。
#そして携帯電話の様々な情報(含む個人情報)と結びつけることもできるだろうなぁ。