Gawker Mediaに関して
Business 2.0の6月号に「Business 2.0 - Magazine Article - What Makes Nick Tick?」という記事があった。これは、Blogメディアである「Gawker Media」を率いるNick Dentonについての記事だ。
Nick Dentonは、ガジェットBlogであるGizmodoをはじめとして、ニューヨークのゴシップネタ満載のGawker、エロサイトであるFleshbot、政治ネタのWonkette、ロスのゴシップネタBlogのDefamerを運営している。さしづめBlogのメディア帝国だ。
これらのBlogメディアは、そこそこの収益を上げてきていることが興味深かった。月間ビジターと月間売上を各々見ていくと、
- GIZMODO 537,000 $6,000
- GAWKER 456,000 $6,000
- FLESHBOT 519,000 $5,000
- WONKETTE 250,000 $3,000
- DEFAMER N/A N/A
となっている。
Gawker Mediaは主にバナー広告、テキスト広告から収益を上げている。各メディアは極めて特徴的なビジターを持つというのがGakwerの売りである。
最近ではNikeとの共同プロモーションが話題になっている。
Japan.internet.com Webマーケティング - Gawker Media と Nike が提携、Blog でプロモーション
Gawker Media は、Nike の依頼を受け、Art of Speed プロジェクトのプロモーション用 Blog マイクロサイトを設計した。Art of Speed は、15人のデジタルアーティストがスピードの概念を表現した短編映像15本をシリーズにまとめたもの。5月から Nike の研究所サイトで公開されている。Art of Speed の方は、これら映像を制作したアーティストに対する突っ込んだインタビューが売りとなる。Nike の直接的広告はないが、バナー、および15本の映像 (QuickTime & Windows Media) へのリンクがある。そして Nike のロゴ「スウッシュ」が目立つ形で掲載されている。
既存のメディアはいうに及ばず、オンラインメディアから見てもビジター、売上は圧倒的に少ないのだが、これらのメディアはNick Dentonを中心として、各Blog一人の編集長体制で運営されており、ソースはウェブで公開されているものを元にしているため、運営コストを低く抑えることができている。6人の会社で月間2万ドル以上の広告販売をし、更にその知名度を行かしてNikeからキャンペーンを受注しているというのは上出来ではないかと思う。
日本では、ガジェットといえば▼TSや◆めっつぉ:スクウェア&デジタルニュースがあるし、任天堂やゲームといえばNintendo iNSIDEみたいなものがたくさん存在している。私はガジェット好きなのでこういうサイトを常日頃楽しみに見ているのだけれども、ここにNick Dentonのような人間がメディアの経験を行かして、情報を編集し、日本版Gawker Mediaみたいなもんはできないものだろうか?スモールビジネスだが、ニッチとしては十分生きていけるようなきもする。
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